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C/O迄の作業工程と作業概要
一次. パイロット変換行程
- 期間
- 平成19年5月31日〜平成20年3月31日
- 目的
- z/OS→i5/OSの移行実現に向けて変換ツールのブラシュアップを行い変換精度を向上
させると共に不足機能を追加作成する。
- 某市役所様と当社の作業内容の明確化を行う。
- 課題を整理し問題解決する。
- 規模
-
オンライン |
PLI |
93本(マップもほぼ同数) |
バッチ |
PLI |
312本 |
|
JCL |
107本 |
コピー句 |
PLI |
141本(INCLUDE数 サブルーチン含) |
データ |
IMS/DB |
10本 |
|
VSAM |
5本 |
- 概要
- IMS/DB定義→DDS変換、IMS/DBアンロード&キー付与処理作成、PLIコンバータ改修(大小合わせて125項目余りをチューニング)
- 例:BY NAME対応強化、PLISRTx対応、DIVIDE対応強化、PIC表記の非互換対応等
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二次. 本変換行程
- 期間
- 平成20年4月17日〜平成21年3月31日
- 目的
- 移行対象全体の変換と動作確認
- 規模
-
オンライン |
PLI |
2998本 |
|
BMS |
2790本 |
バッチ |
PLI |
7335本 |
|
JCL |
9400本(変換のみのJCL含まず) |
サブルーチン |
PLI |
1056本 |
コピー句 |
PLI |
3608本(ファイル関係INCLUDE数) |
|
PLI |
2790本(画面関係INCLUDE[DSECT]数) |
データ |
IMS/DB |
985本(VSAM含む) |
- 概要
- IMS/DBアンロード&キー付与処理プログラムやEXCELで作成したデータレイアウトからDB定義を作成するツール等を某市役所様に提供し某市役所様主体でデータ移行を実施。
- オンラインを先行して弊社が変換したプログラムや画面をテストして、依頼書の形で不具合報告や改修依頼をして頂き、当社で修正、動作確認して再度テストして頂く方法でテストを行いました。当初は当社の修正を待って再テストをして頂いていましたが、後半になると某市役所様の方から修正して正しく動作したソースを送って頂き、当社が後追いで修正し、同じ不具合のある他のプログラムにも修正反映するようになり、かなり効率が上がるようになりました。
- バッチも同様の方式でテスト実施していきました。後半になるとお客様の修正スピードに当社の修正反映スピードが追付かない程でした。現地で修正反映するべきであったとの反省が残ります。
- お客様がご自分の手で全件テストすることを選択された理由は、
- 自分の目で正常に動作することを確認したかった(精度重視)
- 他の移行事例のように一部抽出したプログラムだけで動作確認するのではなく、全てのプログラムが正常に稼動することを確認したかった
- 不具合が出そうな箇所はプログラムを作成した某市役所職員でなければ分からない
という点からでした。
- これにより変換後プログラムの精度を高めることができ、カットオーバー後のトラブルはほとんど発生しませんでした。
- また副次効果としてテストも含めて外注するよりコストが削減できたこと生産性向上を図ることができました。
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三次. 差分変換
- 期間
- 平成21年4月17日〜平成22年3月31日
- 目的
- 本変換期間中に変更のあったリソースの再変換と動作確認
- 規模
-
オンライン |
PLI |
3074本 |
|
BMS |
2735本 |
バッチ |
PLI |
7814本 |
|
JCL |
10702本 |
サブルーチン |
PLI |
1058本 |
コピー句 |
PLI |
6662本(ファイル/画面INCLUDE数) |
※本変換との差が純増数ですが、本変換で変換したプログラムやJCLでも差分対象のものだけでなく影響が出る可能性のあるものも再度変換しているため明確に差分変換と分類できないため累計数で表示しています。
- 概要
- 法改正対応等をした差分ソースの変換とバッチ、運用を中心としたテストの実施
- 当初予定では平成23年 1月4日C/Oでした。大半のテストは終わっていたので無理をすればC/Oできる状態でしたが、数パーセントの未確認機能であっても市民生活への影響が大きいことを考慮して敢えて危険を冒すことなくC/O延期を決断されました。
- この判断が冒頭にあった「延期を決断した事で余裕を持って隅々迄テストすることができたのでC/O後も大したトラブルもなく稼働している」に結びついと言えます。
- 延期が決定されたのが12月中頃だったため、ソース管理についてはi5/OS側のCOBOLで差分管理するC/O体制に入っていたため、それまでのz/OS側で行っていたソース管理をそのまま使えなくなり、最終変換ソースとして納品したものをベースにi5/OS側のCOBOLの差分とz/OS側のとPL/Iの差分とを管理する必要が出てきたためC/O迄の8ヶ月間の新たな差分管理の仕組みを作ることとなり少し慌ただしいものとなった。
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四次. 追加変換、C/O支援工程
- 期間
- 平成22年4月17日〜平成23年3月31日
- 目的
- C/O延期期間中に変更のあったリソースの再変換と動作確認、C/O支援およびC/O後のフォロー
- 規模
-
オンライン |
PLI |
3318本(内223本変換のみ) |
|
BMS |
2940本(内199本変換のみ) |
バッチ |
PLI |
8860本(内888本変換のみ) |
|
JCL |
10974本 |
サブルーチン |
PLI |
1271本(内207本変換のみ) |
コピー句 |
PLI |
7154本(内442本変換のみ) |
依頼項目数 |
|
3280項目(不具合、依頼、情報提供含む) |
※本変換との差が純増数ですが、本変換で変換したプログラムやJCLでも差分対象のものだけでなく影響が出る可能性のあるものも再度変換しているため明確に差分変換と分類できないため累計数で表示しています。
- 概要
- 予定通りC/Oできなかった事は残念なことでしたが、延期した事で時間的にも精神的にも余裕ができバッチ、オンラインで様々なテストをすることができたそうです。
- 平成23年 8月23日に無事C/Oすることができました。
- C/O後もさしたるトラブルサポートをする事もなく、ゆとりあるペースで運用改善のための提供APIの改修やプログラム、JCLの追加変換を行うことができました。
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